一目一目、一段一段編んでいく編み物がさらに楽しくなる段数カウンターです。
 
私自身編み物が大好きでジュエリーを作っていなければ編み物をしています。
以前にステッチマーカーは作ったのですが、セーターなどの大物を編んでいくうちに
段数マーカーが欲しくなり、手持ちの真鍮板と丸カンで作ったのが一つ目。
 
金属なので重くならないようにできるだけ小さく、でも糸鋸で切れる範囲で、
数字の引っ掛かりがないようにコイン型にして中にマークを。
そこからデザインをドット(写真11枚目)から数字にしたり、
じゃらじゃらしたタイプからストレートにしたり、
丸カンをロー付けされたシームレスのものにしたりして試行錯誤の上、
今回のデザインに落ち着きました。
(ドットもお選びいただけますが少しだけドットの配置が変わります）
 
編み進めていく時に次の輪っかを拾っていけばカウントできます。
１枚目の写真で編んでいるものは woocoknits さんの XO scarf。
編み図を見ながら編んでいても、こうやってすぐに何段目かわかれば便利です。
(ご本人から写真の掲載許可を頂いております)
 
10の位の数字の位置にカニカンフックマーカー(オプション)を付ければ
10段毎にだけフック金具を動かして、99段までは大丈夫。
私は棒針にかかっている輪っかの下の数字を現在の段と認識していますが
そこはお好きなように使っていただいて構いません。
 
オプションのマーカーは、ひらがな、アルファベットのイニシャルの他に、
こちらも特別に奈良の毛糸屋さんのご本人の許可を得て「あの顔」をデザインしました。
 
「無」を表すようなこの顔はご本人曰く「さなぎの顔」なのですが
編み物って編んでいると「無」になれますよね。
心が穏やかになるし、出来たときの達成感は代えがたい物。
マインドフルネスにもなります。
 
既製品の方が正直安くて整っていたりしますが、
編み物の魅力はそこじゃない。
長い時間をかけて最後にさなぎから蝶(作品)となり羽ばたく瞬間。
それを感じたくていくつも編んでしまう。
編み物を含め手作りが楽しいのはそこなんですね。
 
忙しい日々の中で、なんとか少しでも捻出して自分の為に時間を使う。
そんな貴重な時間をより楽しんで頂けますように。
 
デザインを真鍮板に貼り付け、0.7mm細のドリルで穴を開けて
糸鋸で切り抜いた後、ヤスリをかけて縁を滑らかにし、
歯医者さんが使うようなマイクロモーターを使って研磨した1点ものとなります。
数字パーツは数字が見やすいようにサテン地に、マーカーはツヤありにしています。
金属製ですが、重さは許容範囲だと思います。
 
マーカーにお選び頂ける文字は、アルファベット、アラビア文字、数字、記号とできるだけ広く対応させて頂きます。
 
備考欄にてご希望のパターン(数字もしくはドット)、
マーカー有りの場合は文字をお知らせ頂いた後、
翌日もしくは翌々日にメールにてデザインをお伝え致します。
それから製作のスタートとなります。
 
１枚の板から切り出して研磨していきますので、オーダーから発送まで２週間ほどお時間頂きます。
他の作品と一緒にお選びいただいた場合は、制作時間が長い方と一緒に発送させて頂きます。
 
 
素材：真鍮（輪っか、丸カンはメッキあり）
サイズ：輪っか：外径約８mm 内径約６mm　(棒針5mmまでは問題なく使えます）
　　　　マーカー：約H12 x W12mm 
重さ：本体約4.8g (マーカー約1.2g) *手作りのため多少の誤差が出ます。
 
真鍮は月日とともにアンティークな色合いに変化していきます。
市販のシルバー磨きの布なので拭いて頂くと色つやを取り戻します。
必ず編み針から外した状態(使っていない状態)で拭いて下さい。
(シルバー磨きの布が毛糸にあたると毛糸が黒くなる恐れがあります)